TPのブログ

三日坊主がその時々のマイブームについて書いているブログなので脈略はないです

ソニー WH-1000XM3を3ヶ月くらい使った感想

3ヶ月前くらいに買った(うろ覚え)ソニーノイズキャンセリングヘッドホン、WH-1000XM3のレビューを思いつくままに書きます。オーディオ詳しくない人の感想文だと思ってお読みください。

ノイズキャンセルすごすぎ

みんな言っている事ですがノイズキャンセルの性能がとにかく高いです。電車の音や周りのザワザワがほとんど聞こえなくなるので、外にいても家で聴いているのとほとんど変わらない音環境で音楽を楽しむ事ができます。新幹線の中で使うとかなり良い感じでした。電車通学していたら活躍する機会が多そうですが、自分は大学の徒歩圏内に住んでいるのでノイズキャンセルの恩恵を受ける機会は比較的少ないです。

アプリのイコライザ使用して初めて完成する音

WH-1000XM3を買うとき、BoseのQuietComfort35とどっちを買うか悩んでいて、新橋のビックカメラで何回も視聴しました。実は、音はQC35の方が好きでした。QC35の方が低音を中心に音の解像度が高いように感じたからです。ただ、比較して明らかに高かったノイズキャンセリング性能と、外音取り込み機能などを良いと感じてXM3に決めました。

買ってから家でじっくり聴いた時も、ノイズキャンセリングには満足していましたが、音に若干の不満がありました。全体的に粒が立っておらず、平坦すぎる聞こえ方に感じていました。悪くはないけど、これなら既に持っていた有線ヘッドホン(ATH-AD900X)の方が面白い音を鳴らしているなと思いました。しばらくの間は音の不満を抱えつつ普通に使っていました。

しかし昨日、ソニー純正のアプリであるHeadphones connectのイコライザ機能をちゃんと使ってみると、その評価が変わりました。

アプリのイコライザには多くの種類がありますが、自分が特に気に入ったのは「音楽が聞こえる方向を変更」で前方に音源を設定することです。自分がよく聴く音楽はロック(Radiohead, Oasis, Arctic monkeysなど)なのですが、XM3でロックを聴くと圧迫感があり、聴き疲れが起きていました。その圧迫感が前方に音源を設定することでかなり軽減され、さらに目の前にバンドがいるような臨場感を得ることができました。音源と距離が取れた(仮想的にですが)ことによって一つ一つの楽器の音が聴きやすくなり、音の解像度も向上したような気がしました。

イコライザって完成された料理に味付けするみたいであまり好きではなかったので今まで使っていなかったのですが、少し認識が改められました。まあ実際、普通のヘッドホンは素の音が既に割と味付けされているので、イコライザでより面白い音にする事が難しいというのはそんなに間違っていないと思うのですが、XM3に関しては事情が違うのではないでしょうか。XM3の出す素の音は完成された一品料理ではなく、白米のようなもので、そのまま単品で頂くものではないんじゃないでしょうか。知らんけど。

自分は、ロックやジャズは音源を前に、クラシックはサラウンドのConcert Hallに、PopsはイコライザのCustumで図1のようにパラメータを調節したものを使っています。

原音の再現とかはよくわかりませんが、自分はイコライザを使う事で結構面白く聴く事が出来るようになりました。

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図1 Popsによく使っているイコライザ

ガジェットオタクを満足させるハイテク感

ガジェットオタクの端くれとして、XM3が随所に見せてくるハイテク感には心をくすぐられるものがあります。ハイテク感っていうか、実際ハイテクなんですが。

豊富なイコライザ、側面をタッチすることによる操作、外音取りこみ機能などにハイテク感を感じますが、中でもお気に入りなのがNC/AMBIENTボタンを長押しすると始まる「ノイズキャンセリングの最適化」です。この機能、装着状態や気圧などをキャリブレーションしてノイズキャンセリング性能を向上させるというものらしいのですが、そんなことは割とどうでも良くて、すごいのは最適化中に流れる音のカッコよさです。

文字にするとこんな感じです↓

オプティマイザ-, スタァート パ-------(低音) ピピッ プ---------(中音) ピピッ ピ------------(高音) ピピッ ポポン フォンフォンフォン(エコー) オプティマイザー フィニッシュトゥ

文字ではカッコよさが伝わりづらいのが残念ですが、良い感じの電子音と専属人工知能エージェントを彷彿とさせる外国人のお姉さんの声が流れてキャリブレーションが行われます。これらの電子音がキャリブレーションにどのように役に立っているのかは全くの不明ですが、「ノイズキャンセリングの最適化」を行うたびに近未来のデバイスを操っているかのような高揚を感じる事ができます。

装着感良い感じだけど夏は暑い

低反発な素材が耳を優しく包み込んでくれるので長時間つけていても苦にならないです。しかし、耳をすっぽり覆う形なので夏に外で使うには暑いです。

iPhoneだと性能を活かしきれてなさそう

自分はiPhoneでXM3を使っているのですが、一度xperiaを借りてXM3でハイレゾ音源を聴いた時に明らかな音質の違いを感じました。原因はおそらくBluetoothの音声伝送コーデックの差で、iPhoneAACソニー製品はLDACというコーデックをそれぞれ使っています。ハイレゾ音声を送るときはLDACの方が適しているようです。詳しくは下の公式のヘルプをお読みください。

helpguide.sony.net

XM3には、LDACに対応していなくてもハイレゾ相当の音質にアップスケーリングしてくれる機能があるのでiPhoneからでも十分良い音は鳴ります。ただ、やはりソニーの機器をつなぐに越したことはないようです。