葬送のフリーレン13巻を読んで良かったので感想。この記事はネタバレを含むのでお気をつけください。
幻影の破り方
前巻の12巻の最後で、「奇跡のグラオザーム」の魔法による本物と見分けがつかない幻影に包まれていた、ヒンメルとフリーレン。13巻が出るまで、どんな方法で幻影を見破るのか、色々予想して楽しみにしていました。
ヒンメル「フリーレン、打開策があるんだろう?」
もう、当然のように見破った後から始まるんですよね。これは度肝を抜かれました。
本物と見分けがつかない幻影攻撃と言ったら、それが現実でないというのを見破るところから始まるのがお約束。でもこの漫画だし、きっと予想を上回りつつ納得感のある見破り方をしてくるんだろうなと思っていました。
勇者ヒンメルにとって、幻影を見破れるのは当然なんですね。でもこうやってさも当然のように描かれると、ヒンメルなら初手で見破って当たりまえという気分になります。
そして、見破った後の対処にカタルシスを持ってくるという構成の上手さ。漫画が面白すぎます。「魔法に頼っていない人間の感覚だからこそ、魔法でできた幻影の違和感に気づける」という理由づけは納得感しかなく、唸りました。今更言うまでもないかもしれませんが、この漫画はお約束を外した上で納得感のある面白い展開を描くのがとにかく上手いです。
二回目の誕生日
第123話、シュタルクの作中で二回目の誕生日回。ヒンメルの死から31年後の話。3巻の第26話でやっていた誕生日会がヒンメルの死から29年後だったので、あれから丸2年経過したようです。
町の人「助かったよ兄ちゃん、まさか暴れ牛を止めてくれるとはねぇ」
これを見て暴れ牛というワードに既視感があり、3巻を確認したら、あの時村でも暴れ牛を止めていました。
農家の老人「暴れ牛を止めてくれてねぇ」〜3巻 第26話より〜
この世界、牛が危険すぎる。
さておき、前回はシュタルクの欲しいものが分からず、シュタルクに直接欲しいものを聞いていたフェルンでしたが、今回は事前に買って用意していました。プレゼントは、ボロボロになっていた革手袋の、新品の替えです。
シュタルク「そういえばもうボロボロだったな。よく見てるな」
シュタルクのこのセリフを受けて、静かに嬉しそうな様子を見せるフェルン。早く付き合わないのかこの二人は。
二年前の誕生日に比べて、些細ですが確実に距離が近くなっている描写があって良かったです。
ユーベルとメガネくん
実はユーベルがメガネくん(ラント)の家を訪れる件があることは、SNSか何かで見かけて知っていました。
で、実際この巻の最後あたりでこの件が始まるのですが…。
良すぎる…。
ユーベル「開けてよ。メガネくん。」
ユーベル「行きも思ったけど、いいじゃんこれ。かっこいい」
ユーベル「もういいでしょ、離れてよ」
メガネくん「そういうリアクションしないでよ。機転を聞かせたんだから」
好きな関係発表ドラゴンが〜〜〜〜〜
好きな関係を発表します〜〜〜〜〜
シュタフェル
デン孫
ラヴィカン
ユーベルとメガネくんのやーつ
正式名称が〜〜〜〜〜
わからない関係も
好き好き大好き〜〜〜〜〜