ねぎとろブログ

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procreateのレイヤー上限について

procreateのレイヤー上限は「何によって決まっているのか」、「なぜ上限が存在するのか」、「増やす方法はあるのか」について説明します。

先に結論から述べると、
「何によって決まっているのか」→「iPadのRAM*1容量」
「なぜ上限が存在するのか」→「iOS端末には(パソコンと違って)メモリのスワップ機能がないから」
「増やす方法はあるのか」→「RAM容量の大きいiPadに買い換える」
となります。

目次

レイヤー上限はiPadのRAM容量に応じて変わる

前の記事を書いてから気になって調べたところ、procreateのレイヤー上限は使っているiOSバイスのRAMに応じて変わるっぽいです。

参考サイト→”iPad Pro 10.5 Layer Limit - procreate” https://procreate.art/discussions/5/17/18364

私の持っているiPad Pro 9.7はRAMが2GBです。一方、2017年に発売されたiPad Pro 10.5のRAMは4GBに増えています。9.7モデルだと3000×3000pixelのレイヤー上限は18枚ですが、10.5モデルだと55枚になるらしいです。

パソコンとiOS端末のレイヤー上限の違い

パソコンのペイントソフトを使われる方ならご存知だと思いますが、パソコンのペイントソフトにRAM容量に依存したレイヤー上限はありません。ソフトの仕様が許す限り、RAM容量に関わらずいくらでもレイヤーを増やすことができます。

一方、iOS端末のレイヤー数は、搭載しているRAMによってアプリ側で上限が決められており、それ以上増やすことはできません。

なぜ違うのか

両者の違いは、パソコンとiOSのメモリ管理の仕様の違いが原因です。

パソコンには、RAMの容量を超えるメモリ使用量になった時、超えた分をHDDやSSDといったROM*2スワップする機能があります。この機能によって、レイヤー数を増やしすぎてRAM容量を超えてしまったとしても、ROMにスワップさせることで一応動作させることができるのです。
では、どんなパソコンでもレイヤー数を際限なく使えるかというと、そうではありません。ROMはRAMよりも読み書きの速度が遅いので、スワップが生じるとペイントソフトの動作が遅くなります。つまり、レイヤー数をRAM容量を超えて増やしすぎると、キャンパスの拡大縮小・回転やレイヤー切り替えで時間がかかることになります。

一方、iOS端末にはメモリのスワップ機能がありません。なので、iOSのペイントアプリでレイヤーを増やしすぎてRAM容量を超えてしまうことがないように、iOSアプリにはあらかじめレイヤー数上限が設定されているのです。

レイヤー上限を増やすには

現状ではよりRAM容量の大きいiPadに買い換えるしかないようです。今のところRAM容量が最も大きいのはiPad pro2017の4GBです。

レイヤー数ほぼ無制限(999枚)のアプリとしてはclipstudioのiOS版がありますが、レイヤー数を増やしすぎると動作が重くなるので快適に使えるとは言い難いです。

将来の新しく発売されるiPad proはRAM容量も増えていくと思いますが、iOSの仕様に何らかの変更(メモリスワップ機能の追加など)がないとレイヤー上限問題の根本的な解決はなさそうですね。

*1:コンピュータの一時的な記憶領域のことで、アプリケーションですぐ使うデータはここに記憶されます。

*2:いわゆる、「パソコンの記憶容量」。写真や書類などのデータを永続的に保存しておく場所。