こんにちは。今回は自作キーボードでMac とWindows を快適に・同じ使用感で使うためにやったことをまとめます。
自分は業務やプライベートでMac とWindows の両方を使用しています。キーボードは自作の分割キーボードを使用しているのですが、両OSを同じレイアウトのキーボードで快適に使用したいと思い、以下のように色々手を加えました。結果、現在そこそこ同じ使用感で快適に両OSを行き来できています。
ハードウェア
使用しているハードウェアを紹介します。
Lily58 / corne cherry
使用しているキーボードはLily58とcorne cherryの2台です。もともとLily58を使っていましたが、職場用にもう一台欲しくなってcorne cherryを最近作りました。corne cherryはLily 58から数字列をなくした感じのキーボードで、Lily58とあまり変わらない感覚で使用できます。Lily58はcorne cherryに無いキーを無効化して使っています。
↓これはキーを無効化するだけでなくキーキャップを剥ぎ取って使っていた頃のツイート(見た目が微妙だったので今はキーキャップはつけています)。
こちらがLily58
lily58
で、こちらがcorne cherry
corne cherry
マグネット式USBケーブル
キーボードとPCを接続するためのusb to micro USBケーブルです。これを買ったおかげで、pro microの脆弱なコネクタが破壊されることを心配することがなくなり、平穏な生活を送ることができています。
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キーマップ
「VIA」という、GUI でキーマップを変更できるアプリを使用しています。
github.com
詳しい使い方はこちら↓などを御覧ください
salicylic-acid3.hatenablog.com
自分はWindows とMac で同じキーマップを使用していますが、VIAの設定を駆使すればそれぞれのOS用のキーマップを切り替えて使うこともできます。
以下が私のLily58のキーマップになります。
Windows でWindowsキー 、Mac ではCommandキーになるWinキーを親指に割り当てている
Lily58とcorne cherryで同じキーマップになるように、Lily58にしかないキーは割り当てていない
などがこだわりポイントです。
Windows とMac でIME 切り替え(日本語、アルファベットの切り替え)を同じ操作感で行うため、IME ON(日本語)をControl + Space、IME OFF(アルファベット)をShift + Spaceで切り替えるようにしました。それぞれのOSでの設定方法は↓です。
まずこちら↓のサイトを参考に、Windows 10のIME を以前のバージョンに戻します。
www.fmworld.net
そして、タスクトレイにあるIME のマーク(「あ」や「A」などのマーク)を右クリックして「プロパティ」をクリックする。出てきたウィンドウの「詳細設定」を開き、「全般」の「編集操作」の「キー設定」にある「変更」を押す。すると↓の画面が出てくる。
キー設定画面
「キー」が「Ctrl+SPACE」の行の「入力/変換済み文字なし」を「IME -オン」に変更。また、「Shift+SPACE」の「入力/変換済み文字なし」は「IME -オフ」に変更。
これでWindows はControl / Shift + SpaceキーでIME の切り替えが可能になります。
Mac のキー割り当てにはKarabinerというキーマップ変更ソフトを使用します。こちら↓からインストールできます。
karabiner-elements.pqrs.org
インストールしたら、/.config/karabiner/assets/complex_modifications/ のフォルダ内に以下のjson ファイルをコピペして置いてください。
{
"title ": "switch IME by shift/ctrl + space ",
"rules ": [
{
"description ": "shift + space => IME OFF, ctrl + space => IME ON ",
"manipulators ": [
{
"type ": "basic ",
"from ": {
"key_code ": "spacebar ",
"modifiers ": {
"mandatory ": [
"left_shift "
]
}
} ,
"to ": [
{
"key_code ": "japanese_eisuu "
}
]
} ,
{
"type ": "basic ",
"from ": {
"key_code ": "spacebar ",
"modifiers ": {
"mandatory ": [
"left_control "
]
}
} ,
"to ": [
{
"key_code ": "japanese_kana "
}
]
}
]
}
]
}
すると、Karabiner-Elementsの「Complex modifications」に以下のように「shift + space => IME OFF, ctrl + space => IME ON」というルールが新たに追加されているはずです。
Karabiner-Elements画面
このルールをenableにするとControl/Shift + SpaceでIME の切り替えができるようになります。
できていないこと
以上の設定を行えば、大体同じ使用感でMac とWindows を使えるようになります。
しかし、どうしても統一できていない部分もあります。一番大きな点はControlキーとCommandキーです。Windows は主なショートカットをControlキーとの組み合わせで行いますが、Mac はCommandキーです。コピー、ペーストくらいしか使わないのであれば、Mac を使うときだけCommandキーとControlキーを入れ替える設定を書けばいいのですが、自分はVim やEmacs などのControlに依存しているアプリを利用するので、それでは解決できません。ここだけは今のところどうにもなりません。何かいい方法があればご教授ください。
まとめ
自作キーボードをMac とwindows の両方で快適に使用するという、かなりニッチな話題をお送りしました。需要がそんなにあるとは思っていませんが、自分が少し苦労した部分だったので書いてみました。もし誰かの役に立てば幸いです。
それでは。